【入門編】役所調査とは?8つの調査項目をわかりやすく解説

2. 建築基準法

監修者

宅地建物取引士
荒川 竜介

新卒から合計4年半不動産仲介の現場に従事。 その後、マンションリサーチ社の執行役員を経て、2018年12月にミカタ株式会社 代表に就任。実務者目線で「使える情報」の発信に重きをおいています。実務者目線で「使える情報」の発信に重きをおいています。

監修者

宅地建物取引士

荒川 竜介(プロフィール)

建築基準法については、重説の中身を見ながら少し説明しているのでなんとなくの雰囲気は感じて頂けているかもしれませんね。調査時に大事なのは「調査対象の土地にはどんな建物が建てられるか?」という視点です。建物の大きさや高さの限度、建材の燃えにくさ、外壁の位置・色味など、地域によって様々なルールがあったりなかったりするので、それらを調べて購入検討者に説明しなければなりません。

例を挙げておくと「閑静な住宅街」と「駅前の商店街」では、街並みが全く異なりますよね? それは都市計画法と建築基準法によって地域ごとに下記のようなルールが定められているために、違いが生まれています。

閑静な住宅街の場合

この辺に建てて良いのは2階建てまで!
敷地にゆとりを持たせてお隣に近づきすぎないように!

▼商店街の場合

階数は6階くらいまでなら全然OK!
敷地を有効活用できるようにお隣との距離は最小限でいいけど、防災のために燃えにくい建材にして!

役所調査,低層住宅街
低層住宅街
役所調査,商店街
商店街

こうした地域ごとの細かなルールを購入検討者に伝え、希望を満たせる物件かどうかを判断してもらうために調査・説明を行うのです。

建築基準法は役所調査の中でも確認項目が多く、専門用語が多いので最初は戸惑うことが多い領域です。新人さんの役所調査あるあるとして「役所の窓口で言われたことが呪文にしか聞こえず絶望する」というのがありますが、慣れればちゃんとわかってきますので大丈夫です。窓口で担当者さんに質問したらおもむろに「イッテーソー、ヨンパチ、ジュンボー、10m第1種、3時間2時間、1.5m」とか言われたりしますが、大丈夫です。

※ちなみに呪文の解読結果は以下の通りです。
イッテーソー:用途地域は第一種低層住居専用地域です。
ヨンパチ:指定建蔽率は40%、容積率は80%ですね。
ジュンボー:防火指定は準防火地域になります。
10m第1種:あ、高度地区の指定もありますね、絶対高さ10mの第1種高度地区です。
3時間2時間、1.5m:日影規制の規制値が3時間2時間、測定水平面が1.5mです。

ますますよくわからないと思いますが、ちゃんと個別解説でフォローしていきますので大丈夫です。少しずつ慣れていきましょう。

監修者

宅地建物取引士
荒川 竜介

新卒から合計4年半不動産仲介の現場に従事。 その後、マンションリサーチ社の執行役員を経て、2018年12月にミカタ株式会社 代表に就任。実務者目線で「使える情報」の発信に重きをおいています。

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